双極性障害で入院し、退院したときのこと

退院後の生活

入院はわずか1か月と短い期間で終えることができました。
入院中は躁の状態も落ち着いてきて精神的にも比較的安定していたのですが、退院後すぐに強烈なうつの症状が現れました。

 

得体の知れない強い不安感から、自殺願望も抱くようになりました。何をするにも億劫でとにかく布団の中で横になり、食事とトイレなど必要なこと以外は何もできず、ひたすら横になって自殺したいという気持ちを抑えるのに必死でした。これは入院前の長い躁状態の反動によるものだと思われます。

 

そこで医師に相談して、抗うつ薬を処方されることとなりました。トリプタノールという古くからある抗うつ薬ですが、抗うつ薬は飲んでもすぐに効果が現れるというものではありません。服用を始めてから2週間程度経過し、血中濃度が一定に保たれてから効果が実感できるようになります。そこでしばらくは我慢の毎日でしたが、2週間どころか1か月以上経過しても全く効き目が感じられませんでした。そこで他の抗うつ薬を幾つか試しましたが、やはり効果が無く、辛い毎日が続きました。

 

ところが抗うつ薬による治療を始めてから5か月後の朝、突然体がすっと楽になるのを感じました。どの抗うつ薬が効いたのかは覚えていませんが、とにかく心も体も爽快でとても気分が良くなり、日常生活は難なく行える様になったのです。
薬
そのような日々がしばらくは続いたのですが、やがて気分が良くなったのを通り越して次第に多弁になり調子に乗ってあれこれと動き回るようになりました。消費者金融でお金を借りて高額な買い物をしたり、携帯電話であちこちに長電話をするなどの行動をするようになりました。

 

これは躁の症状の現れだと気が付いたので、医師に相談して抗うつ薬の処方を止めて、炭酸リチウムの容量を増やすようになりました。その結果3か月後くらいには症状も治まりました。現在では比較的安定しておりこのような強い躁状態に陥ることはありませんが、小さな躁とうつの波はやはりありますので常に注意しています。

 

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