うつ病期のこと

うつ病期のこと

うつ病と診断された私は、デパスと食欲を増進させる効果のある漢方薬(薬名は忘れました)を処方してもらい帰宅しました。
薬剤師さんの指示に従って夕方の空腹時に漢方薬を飲んだところ、まるで鉛を飲みこんでいたかのような重い胃の不快感がすっと消えて、食欲が出てきました。その日はファミリーレストランで食事をして、夜デパスを飲んで寝たところ、久しぶりにぐっすりと眠ることができ、翌朝は爽快感で一杯でした。

 

もう私の病気は治った、と判断した私は、その日から薬を飲むのを止めました。すると2~3日は良い調子が続いたのですが、その後次第にまた不安感や体の重だるさを感じ始め、夜も眠れなくなりまっした。
そこで飲むのを止めていた薬を再び取り出して飲み始めたのですが、もう数日前のような爽快感はありませんでした。

 

精神科を訪れて医師に相談し、勝手に飲むのを中止したのが悪かったことを初めて知りました。仕方なく同じ薬を再び処方され、飲み続ける日々が始まりました。

 

やがて不安感や食欲不振は徐々に解消されてはいきましたが、スッキリと治るということもないため、トリプタノールやトフラニールなどといった抗うつ薬を処方されるようになりました。また睡眠障害も相変わらず解消されずデパスだけでは眠れない日もあったため、ベゲタミンAなど強めの睡眠薬も合わせて処方されました。

 

このように発病した頃はうつの症状がひどかったのでうつ病と診断され抗うつ薬による処方となったのですが、実は後に述べるように躁うつ病でした。うつ病と躁うつ病は全く別の病気です。うつ病と躁うつ病ではうつの症状が現れた場合には見分けがつかないものですが、躁うつ病の場合抗うつ薬をあまり処方し過ぎると、うつが治った後に躁に転じてしまうことにつながるのです。そのようなことが実際に自分の身に起こるとは想像もせず、その頃はただただ不安感による辛さを解消してほしいと願う毎日でした。

 

やがて初めてうつ病と診断されて3年ほど経った頃には、うつによる辛さもかなり治まってきて、もううつは治ったのではないかとさえ感じるようになりました。ところが、これはもっと辛い躁うつ病の症状の始まりでもあったのです。

 

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